治りにくい病気への対応(その1 奏者のジストニア)

 

楽器演奏者のジストニアの薬と手術もしない療法

自力治癒を果たしたピアニストによる指導

 

身体は外部の刺激を知覚して、大脳から全身の筋肉に反応の運動命令をだします。この運動神経には錐体路系が主経路ですが、運動をスムーズにするため「錐体外路系」が働きます。錐体外路系は、大脳の深くにある大脳基底核(淡蒼球、黒質など)の島状の細胞集団部と大脳皮質とを結ぶ経路です。

錐体外路系の異常は、「運動障害(ジスキネジア)」を生じます。本来の運動を邪魔し、勝手な有害な運動をおこしますので、自分の意思で動かない運動を「不随意運動」といいます。不随意運動は手の震え(振戦)、手のねじれ運動(アテトーゼ、口のもぐもぐ)などです。原因は年少発症性と成人発症性があり、成人発症の多くは薬の副作用です。

ジストニアは、ジスDys(障害)、トニアTonia(筋肉拘縮)の合成語で、「筋肉が拘縮してうまく運動できない状態」をいいます。ある動作で筋肉が拘縮してうまく運動できない状態です。原因は二つあって、遺伝性と遅発性があって、遺伝子の小児発症に対して、遅発性は成人発症です。成人発症は薬の副作用とされています。ジストニアも不随意運動の一種とされます。

音楽家で楽器演奏者にこの病気が見られます。主に神経内科を受診し、この病名の診断を受けます。この病気に診断されますと、不随意運動ですので脳基底核の異常が原因とされ、抗コリン薬、ボツリヌス局所注射、果ては脳基底核の手術などの治療を受けます。

しかし、当院では楽器演奏者の指硬直は錐体外路系疾患でなく、練習過多、不自然な指の使い方などが原因な錐体路異常と見て、錐体外路系の治療は行いません。長年この病気を患い、試行錯誤の結果、独自の理論で克服しえた佐藤ひでこ女史による指導で、当院にて行います。療法は薬も器具も使わない方式の彼女開発の独特の訓練法です。

対照はあくまでも楽器演奏による障害で、その他の原因は対象としません。当院を受信し、程度の評価をし、院長による問診と評価、小林蓉子女史によるお手当療法で経過をみます。クリニックですので医療保険を使えますが、隣接の整骨院で自費治療が可能です。希望者は

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連絡先;まほろば東京クリニック 03-6715-8922(火~金、10~18時)

佐藤ひでこ         03−5860−5277